続・料理教室
先月初めての料理教室から約1ヶ月。
気になってたスペイン料理の教室に行ってきた。
メニューはパエリア。
なんというか、うっかり天国に迷い込んじゃったかのようなところだった。
住宅街の一軒家。
インターホンを押して少し待つと、大きな目にサンタクロースのような大きな先生。
先生はスペイン語しか話せず、私は残念ながらスペイン語がかけらもわからない。
階段を上がると、ドアには映画のポスター、トイレにはかわいらしい手描きのメモ。
ワクワクしながら上がっていくと、バルコニー付きの細長い部屋。四方の窓から日が差し込むアイランドキッチン。
ソファに並ぶアラビア風クッション。
壁には犬の模様の織物。
薄桃色の石の床に、青や黄色の食器。
キッチンの壁は、青いタイルがキラキラ光ってる。
アウトドア風のフリースを着た大きな体の先生が、小さなナイフでにんにくの皮をくるりと向く姿は、なんだか森の中でサバイバルしている民族のよう。
BOSEのスピーカーから流れるアコースティックギターと歌声が、うるさくなく、ほどよい賑やかさで気持ちを盛り上げてくれる。
分厚い四角い木のまな板の上で、小さなナイフと大きい包丁が入れ替わる。
ピタッとした手袋で、外科医が執刀するかのように、無駄なくゆったり動く手。
決して特別なことをしてるわけではないのだけれど、手際がよくて、美しいマジックを見ているかのようだった。
コーヒーを飲みながら、音楽のように調和したデモンストレーションを見ていると、あっという間に1時間が経過し、パエリアとアヒージョが出来上がった。
ほんのわずかな時間だけれど、旅行に行ったかのように濃密だった。
あんな風に、気持ちいい音楽のように料理ができるようになりたいなぁと感じた一日だった。
スペイン語も、勉強してみたいなぁ。